学科は早く覚えようと、自宅でも本を引っ張り出したり、学校から用意されたパスワードで、ネットの問題を解いて好きなだけ勉強できたので、それほど足踏み状態になりませんでした。最初は本を見ても、交通用語がズラーッと並び目で追えなく、いつになったら覚えられのかしらと焦りましたが、続けているうちにだんだんと慣れました。仮免まで50点満点で45点以上を2回、本免まで100点満点で90点以上を2回、模擬試験でとらないと、実際のテストをそれぞれ受けられないのですから。高齢という言葉を人質に取られているなどと決して被害妄想などせずに、人の2・3倍は勉強しようと必死でした。若い人と違い、時間だけはたっぷりあるので1日何時間も勉強したこともありました。なので学科の場合、努力は報われました。
しかしながら、問題は技能です。アクセルだのブレーキだのハンドルなど言葉は聞き慣れていても、実際触ったこともない事から始まるのですから。恐怖の塊でした。特に教習場の中の狭いところを曲がったり、真っ直ぐだったり、合図も確認も忘れずに、こなすのは大変でした。学校での授業そのものが練習です。家で復習できるのは、せいぜい苦肉の策で作った、ダンボールのハンドルを右に切ったり左に切ったり、戻したりの練習する位しかできません。夫は二十歳の頃、免許取得しているせいか笑っていました。却って路上は広くてやりやすかったのですが、交差点の右折は信号の見方がちょっとわかりにくかったです。結局、昨年の10月14日に入学して、今年の2月4日に卒業出来ました。最後の本免学科試験は誕生日を過ぎてからの方が良いと、教官からアドバイスを受けていたので、3月1日の誕生日に臨み無事合格でき、晴れて「運転免許証」を取得できました。
今頃、どうして車の免許を?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは夫が5・6年前に大病を患いそれは、病院に恵まれ先生方のチーム力で、再発転移もなく今までそんなことがあったのかと忘れるくらいな感じで今日を迎えています。ただ、ほかにも関節リウマチとか腰椎圧迫骨折とか2・3病気と怪我をして、定期的にそれぞれの病院へ自分で運転をして通院しています。それを見ていると、健康な私が何もしないでただ助手席に座っている事に、違和感を覚えるようになったのです。そして、夫は病気してもこれだけ運転できるのだから、歳はとってからでも私にもできるのではと、変な自信が湧いてきたのです。そのうち実行しようと思い、2・3年経ってしまいました。そして、ようやく現実化させたのです。安全運転を心に刻み、1日も早く、夫を乗せて送迎できるようになりたいと思っています。それには、家族の力を借りて練習してからです。頑張ります!!!